リィリは雨の粒の沢山付いた、大きな窓を見てます。
こうして息を吸う事も当たり前の瞬きも、唾を飲む事も
あたしの脳から、無意識に発信される電波の数で
一つ一つの当たり前の動きを作っています。

当たり前は自分が作り出す物で、そしてそれは自分の
意識とは関係なく、生きていると言う意識も無く、ただ
“無意識”に動き続ける、大切な活力です。
それが無ければ、こうして生きていると言う実感も無く
笑う事も無く、涙を流す事も無く、何も無い“無”
こうして、考える事もありません。

物が多いから、自分で命を止める人が増えた…
私の友達はそう言っていました。
今までのあたしならば、その言葉に嘆いて絶望して
ただ悲しい渦の中に巻かれていたと思うんです。
でも、その言葉を受け入れられるあたしが居ます。
変われた、そんな綺麗な言葉じゃありません。
本心の真髄は全く変わっては居ませんから。
結局、悲しいと思う日もあるからです。

でも、悲しい事の他にもあたしは沢山持っています。
沢山の友達や笑顔や思い出や、数え切れない宝物。
今あたしが、自分の命を止めてしまったら…全て
落としてしまいます。
その落し物は、誰も拾い上げてはくれません。
人は必ず死んで行きます、必ず止まる日が来ます。
その日が来るまで、何をしようか今考えています。
やりたい事も願う事も、今こうして無意識の動きが無ければ
出来ないから。

あたしは、まだまだ子供ですか？
それとも、大きくなったなと…言ってくれますか？

拙い言葉を並べただけの、バカなあたしはきっと
死ぬまで一生バカだと思います。
それでも、次に会う時はとびきりの笑顔をずっと
待ち続けています。