午後からは、おかぁ側の親戚のお兄ちゃんが
駆けつけてくれました。
本当は、今日お仕事あったんですが…何か
職場で揉めたらしく、辞めるって言って
家に来たみたいです。

確かに、世の中の常識を考えればさ
ちょっと違うなって思うけど、何を言われたかも
分からないのに悪く言われたくない。
兄ちゃんはてんかん抱えてるのに、頑張って
仕事してるんだ…発作に何度も病院に
運ばれて…すぐに記憶を無くす病気の
お母さんの面倒だって、一人で見てる…。
頑張ってるもん…兄ちゃんは、頑張ってるもん。
周りに何を言われてたって、こうして家に
顔出してくれるもん。
仕事なんて、探せば腐るほどあるじゃん…。
また、会えなくなる事よりはずっとマシだ。
リィは元気な姿が見れるだけで良い…。

絶対、ウチの親みたいにはならない…。
時期が落ち着いたら忘れたようになってこそこそ
常識ぶった事を言う大人にはならない。
元気そうにしているなら、それだけで良いもん。
リィはそんな我侭言わない、絶対に。

従兄が亡くなった時には…
｢何があっても、生きてればそれだけで良いんだからね｣
なんて言っていたくせに…。
兄ちゃんだって、大変なんだよ…いっぱい。